そもそもガス代とは?
イーサリアムのガス代とは、正式には「トランザクション費用」とよび、一言でいうと手数料です。
銀行を利用した際の送金や、ATMからの現金の引き出しなどで 手数料がかかりますよね。イーサリアムという仮想通貨を取引する際も同様、手数料がかかります。
しかしNFT商品とイーサリアムの取引場合、銀行の送金などとは仕組みは当然異なり 「ブロックチェーン」という技術を使用しても取引となります。 ブロックチェーンについて、NFT商品の取引については 別の記事で詳しく解説しているのでこちらをご参照ください。
NFTの取引でよく聞くようになったこの言葉ですが、料金や計算の仕方等ご存じない方も多いのではないでしょうか。 今回はガス代が発生する理由、金額について解説いたします。
何故ガス代が発生するのか
何故イーサリアムの取引にガス代と呼ばれる手数料が発生するのか、 これにはNFTの取引が「ブロックチェーン」を利用していることが大きく関係しています。
ブロックチェーンは、1対1で仮想通貨を送り、そのデータの計算処理(マイニング)を 第3者のマイナーと呼ばれる人が行っています。 そのマイナーに支払う手数料ということになります。
この手数料はユーザが上限を設定することが可能なのですが、低く設定しすぎた場合 マイナーにそのデータのの計算処理を後回しにされてしまい、 取引が数ヶ月経っても承認されないなんて事態が発生していまいます。
ガス代の計算方法
取引にかかるガス代を計算する方があります。 ガス代の単価(Gweiとよびます)と、リミット(Gas limitとよびます)を掛け算した金額がガス代となります。
この計算式は目安であり、実際に発生するしたガス代がこの目安より安く済んだ場合、その差額は返金されます。 また、NFTマーケットプレイスなどでの出品の際、自動で計算され最終の決済画面に表示されるので 取引を行う上で、計算方法を理解していなくても金額を知ることができます。
上記の計算式で自分で算出するのは、取引前にいくらくらいかかるか知りたい場合や 何故こんな料金がかかるのか、と思った場合に利用できます。
[Gas limit]×[Gwei]-実際に使用したガス代=支払うガス代
相場は?実際にかかる金額は?
実際にかかる費用は、時期はもちろん、1日の中でも時間帯によって大きく異なります。
これはイーサリアムの価格変動も関係していますが、 取引が混在している時間帯などにもよりガス代が変わっていきます。
下記のように、ガス代をリアルタイムで変動具合を確認できるサイトも存在するので 取引前の現在のガス代の確認、時間帯の参考に利用できます。 「イーサリアムプライス」
イーサリアムのガス代は近年高騰しており、出品に数千円~一万円ほどかかります(2022年1月時点)
先日のNFTマーケットプレイスへの出品を解説した記事出品寸前の画面まで表示させたところ 「120$」相当のイーサリアムが必要と表示されていました。
せっかく高額なガス代を支払うのに、「0.1ETH」(イーサリアム0.1枚分の価格)のNFTアートを 1つと出品しても利益が出にくいですよね。
出品を考える場合は、ガス代を意識した取引が必須となります。 低い時間帯を狙った出品か、高額なNFTアートを出品するといった方法が基本になるかと考えます。