日本から見れない海外の動画サイト・ページを見る方法 -ジオブロック回避-

IT技術解説

日本から見れない海外の動画サイト・ページを見る方法 -ジオブロック回避-

海外の動画サイトやWebサイトのページを閲覧しようとした際に「403エラー」や「このページに到達できません」などのエラーメッセージが表示され、サービスを利用できない経験はありませんか?

また逆に、海外旅行に行った際など日本以外の場所からインターネットを利用したとき、いつも利用しているサイトが表示出来ない、サービスが利用出来ないなどの経験はありませんか?

このような現象は「送信元グローバルIPアドレスを元にしたアクセスのブロック」を行う。という地域ブロック(ジオブロック)の設定をサイト・サービス運営側が行っているため発生します。

今回は、地域ブロック(ジオブロック)によって、日本から利用することができない海外の動画サイト・ページを見る方法と、仕組みについての解説を行います。

なぜ見れないサイトがあるのか -IPのブロック

各Webサイトやサービスは管理者によってセキュリティの観点から「送信元グローバルIPアドレスを元にしたブロック」の設定を行うことが多いです。

そもそも「グローバルIPアドレス」は使用できるアドレスの範囲が、各国によって定められているた「このIPアドレスは、この国のアドレスである」と判別することが可能という特性があります。

日本では「190,411,264個」のグローバルIPアドレスを保持(使用可能)しており、日本からインターネットに通信する際は、個人でプロバイダと契約して取得したIPでも、LTEや5Gなどのスマホの電波からでも、どんな手段であっても日本からインターネット通信を行う場合は必ずこの中の1つ使用しています。

 自分のIPアドレスを確認する方法はとても簡単です。

このようなグローバルIPの特性を利用し、webサイトやサービスの管理者は、不正アクセスや攻撃から防ぐために「送信元IPアドレスによって国を判別し、接続元の国単位でアクセスをブロックする設定」を行うことがあります。

仮にwebサイトやサービスを、インターネット上の全アドレスから接続可能にしておくと、全世界どこからでも接続や攻撃が可能ということになりますので、管理者によって「サービスの利用者が少ない見込みの国」や「セキュリティ面で不安がある国」などを判断し設定を行います。

そのため、日本から接続できないサイトや利用できないサービスが発生するという仕組みです。

これは管理者が何かしらの理由(日本からの利用者が見込めないなど)から、地域ブロックを設定しているためです。

日本からの通信がブロックされているサイト閲覧方法

地域ブロックの特性から「送信元のグローバルIPアドレス」によって通信(サイトの閲覧やサービスの利用)の可否を決定しているため、単純にあなたのIPアドレス(送信元IP)を「海外のグローバルIPアドレスに変換」してすることで、地域ブロックが設定されている目的のサイトにアクセス可能となります。

例として、日本からはブロックされているが、アメリカからは利用可能なサービスへアクセスしたい場合は、一旦「アメリカのIPアドレスに変換するサーバ」に日本からアクセスしアメリカのIPを取得(変換)。その後「取得したアメリカのIPアドレスにてサービスを利用する」という流れになります。

VPNサービスの利用によるIPアドレスの変更

上記で解説したような「送信元グローバルIPアドレスの変換」が可能なサービスがVPNサービスとなります。

仕組みは単純で、VPNサービスを利用すると世界各地に設置された海外のVPNサーバと「VPN接続」を行うことが可能となり、そのVPNサービスがサーバを設置している国であれば、その国のIPアドレスが取得(変換)できるといったものです。

VPNサービスの実際の画面

VPNサービスは様々な企業が提供しており、価格やサーバの設置数など特徴が様々です。
 その中でも実際におすすめのVPNサービスの紹介を下記ページにて行っています。

また、海外から日本のWebサイトを閲覧する場合であっても、VPNサービスを利用し日本のIPアドレスを取得することで、当然海外からでもアクセス可能となります。

VPNサービスを使用するその他のメリット

VPNサービスを利用するメリットで「海外のサイト・サービスが利用可能になる」という点は一部にすぎず、他にも多くのメリットがあるので紹介します。

そもそもVPNサービスは「パソコンのセキュリティを強化する」目的で利用されることが多いです。

VPNサービスを利用しアドレスを変換することで、インターネット上のから「あなたの実際に使用しているグローバルIPが見えない」という点が強いセキュリティ強化にあたります。
更にVPN利用時は「VPNサーバ」を経由してすべての通信を行うことになりますので、VPNサーバが設置されている、ネットワーク環境のセキュリティシステムを利用してネットと接続することが可能です。

フリーWi-Fiなどの、セキュリティが十分でないネットワークからインターネット接続を行う場合、
個人のパソコンであってもインターネット上からの攻撃や、フリーWi-Fiに他に接続している者からの攻撃などセキュリティリスクが多く潜んでいます。

このようなリスクもVPNサービスでIPアドレスを変換し(あなたの送信元IPは海外のサーバとなるため)、VPNサーバ設置環境のセキュリティシステムを使用することで、セキュリティを大幅に強化することが可能です。

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普段はネットワークエンジニアとして、ネットワークなどIT系技術の解説を行っています。

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